金継ぎ道® 

Kintsugi-do

金継ぎ道®とは

金継ぎ道®は、金継ぎを単なる修理技法として捉えるのではなく、自然の恵みと先人の知恵に敬意を払いながら、壊れた器がこれから戻っていく暮らしを思い描き、向き合うための姿勢を表す言葉です。
 
漆を使って器を直す営みは、約1万年前の縄文時代から続いてきました。
 長い時間をかけて育った一本の木から少しだけ命を分けてもらい、その漆で器を再び立ち上がらせる行為には、自然を尊ぶ心があります。
 器もまた、誰かの手で丁寧につくられ、日々の暮らしの中で使われてきた大切な存在です。
金継ぎでは、傷を隠すのではなく、その痕跡を光として迎え入れます。壊れた部分に金を継ぐことで、器は以前とは異なる姿となって戻ってきます。
 この考え方には、日本人が長く大切にしてきた「受け入れること」「感謝すること」「循環をたどること」が静かに息づいています。

海外では、この姿勢が“傷を抱えたまま生きていく強さ”の比喩として受け取られることもあります。
 けれど本来の金継ぎには、自然の素材を敬い、道具と共に生きてきた時間を尊び、その器がこれから使われていく場面にまで心を配るという、より静かな精神性があります。
金継ぎ道®は、壊れた器を救い、素材を尊び、受け継がれた知恵を未来へつなぐための道です。
 それは、ものを直す行いを通して、器が再び生きる場所を用意しながら、私たち自身の生き方をそっと見つめ直す小さな祈りにもなります。

古屋容子
金継ぎ道®創始

金継ぎ道® 7つの指針

金継ぎ道®は、技法や流派を示すものではありません。器と向き合うときの姿勢を、七つの指針として言葉にしたものです。
それぞれは独立しながら、一つの道としてつながっています。
 

金継ぎ道®を“道”として構成する七つの指針 

Ⅰ.技術ではなく姿勢を核にする 
Ⅱ.明確な価値観(選ぶ/選ばない)を持つ 
Ⅲ.時間を工程として組み込む 
Ⅳ.学びの深度を示す 
Ⅴ.型を敬意のために用いる 
Ⅵ.語り手としての責任を引き受ける 
Ⅶ.広めず、滲ませる

―作品/WORKS

金継ぎ道®の考え方は、作品の中で静かに形になります。

言葉ではなく、器そのものを通して、その姿勢をご覧ください。

―自己紹介/Profile

私は、器に向き合う時間の中で、金継ぎ道®という考え方に行き着きました。その過程について、プロフィールに記しています。

―お知らせ

一般社団法人国際金継ぎ師協会
【金継ぎ師及び金継ぎ講師養成講座26期生】募集開始しました。